情報処理安全確保支援士への道(その2) ― 2018年03月10日 22:25
先に、「情報処理安全確保支援士への道」を書きまして、試験に合格するまでの私の体験談を書きましたが、皆様ご存じでしょうか、「情報処理安全確保支援士」になるには試験を合格しただけではダメ(ここまでではただの「試験合格者」)であって、他の情報処理技術者試験の分野と違って、登録をしないと「情報処理安全確保支援士」を名乗ることはできません。(情報処理の促進に関する法律第十五条、第二十七条))
そこで情報処理安全確保支援士試験に合格したら、自分が「情報処理安全確保支援士」であると名乗りたい人は「登録」をしなければいけません。因みに、昨年の秋期まであった「情報セキュリティスペシャリスト試験」か、もっと昔の「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」に合格されていた方は、2018年8月19日までに申請すれば、経過措置として、改めて情報処理安全確保支援士試験に合格することをしなくても、登録手続きを行うことができます(その他にも可能な方はいますので詳細はIPAのページをご覧下さいhttps://www.ipa.go.jp/siensi/index.html)。
さて、その登録にあたっては、2018年3月10日現在、以下の書類の作成、取得などが必要です。
①登録申請書
IPAのサイトからダウンロードして必要事項を書き込んで印刷し、自筆署名、押印します。これには9000円分の収入印紙の貼り付けと10700円の登録手数料の振り込みをしたことを証明する書類(いわゆる振込書)のコピーが必要です。ここまでで19700円。
②誓約書
これもIPAのサイトからダウンロードして印刷し、自筆署名、押印します。欠格事由に該当しないことを示すものです。欠格事由とは、禁錮以上の刑に処せられた場合に二年以上を経過していないこと、とか情報処理安全確保支援士などの秘密保持義務や刑法の不正指令電磁的記録作成等(いわゆるウイルスを作成したり所持したり)に違反したり、不正アクセス行為の禁止等に関する法律における不正アクセス行為など(他人の識別符号(例えばIDとパスワード)を取得したり提供することも含む)を行って、罰金などの刑を受けてから二年以上を経過していないこと、です。
③登記されていないことの証明書
成年被後見人などでないことを証明する書類で、東京法務局以外は法務局に行って発行してもらわないといけないようです。東京法務局の場合はつぎのサイト。一通300円です。http://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/static/i_no_02.html 法務局に行かないといけない場合は、遠い場合は結構面倒です。ここまでで20000円。
④身分証明書
後見登記などの通知を受けていないことを証明するためのもので、本籍地の市区町村役所等で取得します。私の場合は一通300円でした。ここまでで20300円。
⑤支援士試験等の合格証書のコピー又は合格証明書の原本
これは試験の合格証のコピーを取るだけで、コンビニであればカラーコピーは一枚50円ですね。ここまでで20350円。
⑥戸籍の謄本若しくは抄本又は住民票の写し
住民票の写しは居住する市区町村役所等で取得します。マイナンバーカードがあって市区町村が対応していればコンビニでも取れて、役所より少し安いです。私の場合は一通300円だったかな?。ここまでで20650円。
⑦登録事項等公開届出書
これもIPAのサイトからダウンロードし記入、自筆署名、押印します。
⑧登録申請チェックリスト
これもIPAのサイトからダウンロードし記入、自筆署名、押印します。
書類は上記8種類で(正確にはIPAの「情報処理安全確保支援士登録の手引き」(https://www.ipa.go.jp/files/000063891.pdf)を必ず参照して下さい)、これらを簡易書留でIPAに送らないといけません。その費用はいくらだったかよく覚えていませんが500円くらいだったかな?そうであれば、21150円くらいになります。そう、結構な費用と手間がかかるんです、この「登録」には。
それで登録が終わると晴れて以下のような登録証が送付されてきます。苦労した後には万感なものがあります。
と同時に、今後3年間の講習受講計画も同送されます。
この講習がある意味「大変」なのですが、その話しはまた次回。
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